2023/09/17 13:17

当店の専門は、コスチュームジュエリーですがその中でも、ビーズを使った。というところがポイントです。

日本人は、割とビーズを下に見ている?(被害妄想かも?笑)
方が多いのですが、
侮るなかれ、ビーズの歴史は12万年前から。

ちなみに、ビーズの定義は【穴の空いた(糸などに通される目的で)】ですので、それがダイヤであれ真珠であれ、
穴の空いたものは全てビーズと呼びます。
ガラスやプラスチックのイミテーションというイメージを持たれる方も多いのですが、ビーズという単語に素材の意味は含みません。

話を戻します。

ホモサピエンス(私たちヒト)は貝のビーズを交易した形跡が見つかっており、美的な魅力を共通でもち、
社会のネットワークを広めていた。だから絶滅せずにいたそうです。

一方、ネアンデルタール人(絶滅)にはそれがなかったんだとか。
美しいものを愛でる感覚は、ホモサピエンス特有のもので、それに穴をあけ自分を飾ろうとする行為は、はるか昔から行われていた。

人間は、美しいものが遺伝子的に好きだし、
華やかなものが好きです。

ですが、現代のように装飾は時として、不要なものとして省かれる。
=シンプルが流行る。時代があります。

そのような時代の特徴としては、
『時代やテクノロジーのスピードが速い時』まさに今の時代だったり、アールデコの時代や、
イギリスの産業革命のような変化のスピードが速い時代

生産者側は、直線や端的なデザインの方がコストも作業効率も良い。
消費者側は、目まぐるしく変わる時代についていくのがやっとで、装飾を考える時間を省きたがる。

シンプルが流行る時代は、このような背景が挙げられます。
今の時代は過去から見ても特殊なのかもしれません。

美しいものを愛でる行為は、人間が生き延びることができた一つのきっかけに過ぎないかもしれませんし、
これからが本当に不必要な時代が来るのかもしれません。

ですがもし、そんな時代が来るかもしれないと考えると
心の奥底で、抵抗しているの自分に出会うはずです。